柵を隔てた
向こう側に、いつも
りりちゃんは、いました。
台風、雪
大荒れのお天気には
お家に入るのだけど
呼び掛けると
こちらに顔を向けて
くれていました
10月11日
AM1時
16歳10ヶ月
わんわんの日に
旅たちました。
昨日
りりちゃんのご家族から
「しんどそうなのよ。全く立てなくなったし…ご飯も食べなくなったの
夜泣きをするようになって…」
と、言われた
今日のことだったので
私も
覚悟はしていても…
朝の忙しい時間に
りりちやんに会わせてもらいました。
痩せたからだが
頑張っていた証です
耳をピンと、立て
皆の声を聞いているようです
目をうっすらと開け
皆の姿を
最後の最後まで
見ているようです
頑張ったね
弱音を吐かずに
本当に頑張ったね
この、数ヶ月は
ご家族は、大変だったと思います。
それでも
病院には行かない
みとり介護を決断しました。
病院を、異常に嫌がる性格の
りりちやんのために
決断したことです。
数日前に
小さなお兄ちゃんが
「りり。もう、いいよ。
もう、頑張らなくていいよ。もう、楽になっていいんだよ。」
二十歳になる彼の人生の
17年あまりを共に過ごした
りりちやんは
その言葉に、納得したのかも知れませんね。
今日は
大きな、お兄ちゃんが
お見送りしてくれました。
「連れてきたのも、俺。送り出すのも、俺。俺の、責任。かな」
一度、家を出ていた、お兄ちゃんが
この春から
家に戻っていました。
りりちやんには
楽しい日々だったと思います。
たくさんの
幸せと
たくさんの
思いでと
たくさんの愛を抱えて
お空に向かいます
優しい雨のなか
皆が、たくさんの涙で
送り出します
きっと、そのあとにできる
大きな、虹に向かって
ゆっくりと
ゆっくりと
行ってらっしゃい。
またね
またね
りりちゃん
お別れをした
私の
手のひらに
我が家のワンズも
お別れです。
ご訪問ありがとうございますm(__)m