ジュリアス
小さい時に、ほうきを持った子供が走って近づいてきたのに、かなり驚いてから…
子供と、長い物を持った人が苦手です。
杖をついた方が、見えた時には、抱き上げます。
吠えたりしたら、大変だから…最近は、少し落ち着いて素通りできるようになったかな。
1歳の時、初めての、ホテルにお泊まりの時。
ダルメシアンに、カプッとくわえられ、運ばれた時、フリーズしてしまいました。(ダルメシアンは、小さい子犬を運ぶクセがあるとか、噛み付いたわけではありません)
それから、ダルメシアンは苦手です。
ベスが我が家の家族になった時、
「ジュリのお嫁さんよ、可愛がってね」
お腹を出して、おっぱいを??
男子でしょ?
育メンでした(笑)
散歩もできない、ずっと、そばにいました。
ベスとの、お散歩が始まった頃。
突然、ジュリが威嚇吠えをしました。見ると、2頭のハスキー!
『母さん、早く!』
ベスを抱き上げ、
「ジュリ、こい!」
ジュリを抱き上げた、その時、
ハスキーの口が、ジュリの後ろ脚に、
『キャーン』
2頭に囲まれ、叫ぶ私…
ミルク〜
ハスキーの飼い主が、遠くで呼んでる。
「なんで、離してるのよ(怒)えっ?何?」
完全に無視……
ジュリの脚は、無傷。
私は、腰抜け。
ジュリを降ろすと、ジュリも腰抜け。
「怖かったね、ありがとうジュリ」
地べたに座ったまま、
しばらく立ち上がれなかったね。
それから、近づいてくるワンコに吠えるようになった。
ベスとの、初めてのドックラン。
まだ、小さい頃だったね。他に、ワンコが見当たらないから、はずしたリード。油断した。
ベスが、ビーグルに追いかけられた。
『母さん、外して!』
リードを外したとたん、ジュリがビーグルを自分にひきつける、
私は、ベスに追い付き、抱き上げた。
「ジュリ!」
ベスを確認させた、
ビーグルを振り切り、私の元に、息を切らせた、ジュリ。
『ボク、守ったよ。』
どうだ!と言わんばかりの鼻息だった。
走っている時の、素敵な姿に感動したけど、
この時は、母さんの不注意だった。
この時から、母さんは、ドックランは犬のいない場所を選んだ。そして、必ずドックランでも、リードを外さない事にした。
事故がなかったのが、不思議なくらいだった。
ベスが病気になって、散歩ができなくて…
それでも、文句も言わない。「ちょっと、行く?」
本当に、ちょっとで、家に帰ったね。
ベスの好きな、散歩コースが、最後の散歩になった。歩けないけど、ジュリを追って、ジュリは、そばにいたね。
具合の悪いベスのそばにいたのも、ジュリ。
8年。ずっと、一緒にお留守番。
ベスが旅立って、哀しむ私。じっと、部屋の隅で、ケージの中で、じっと、私を見つめていた……
『母さん、ボクは、ここにいるよ』悲しいのは、寂しいのは、ジュリも、一緒。
私は、なんにもわかってなかった。ジュリの気持ち。
久しぶりの散歩の時。
あの、最後の散歩コースだけは、行けなくて…
『ボクが、ついてるよ』
ジュリは、私をその場所に連れて行ってくれた。
昨日のルナの公園デビューだって、ジュリの楽しそうなシッポが
『楽しいでしよ!ルナ』
って…
『ずっと……そばにいるよ。
ボクが守ってあげる。
大事だから、助けてあげたいんだ。
ボクは、ずっと……
そばにいるよ』
ジュリアスは、ずっと、
ベスに、ルナに、
母さんに
そう、伝えてる。
守ってあげる……なんて、
守られていたのは、
母さんだったね。
ジュリ
ジュリアス、
大好きだよ。